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地域ネットワーク活動の創設

障害がある子どもや家族の支援を行うには、医療・福祉・保健・教育など様々な分野のサポーターとの協働が必要です。既存のネットワークに参加したり、地域になければ新たにつくることをお勧めします。
まず、地域にどのようなネットワークがあるのか調べてみましょう。保健師、福祉施設のコーディネーターや相談員、特別支援学校のコーディネーターなどに連絡し情報を収集することから始めてみましょう。もし、ネットワークがなければ知り合いの方々に呼びかけ小さな会でいいですから活動を始めることをお勧めします。ネットワーク活動に参加したいという思いは持っている方は多いのですが、誰かがラッパを吹くのを持っている方が多いと思います。ラッパ吹きの役割は小児科医にはうってつけだと思います。まずは、日頃からお付き合いのある数人の方に相談することから始めてみましょう。
これからネットワーク活動をはじめる方のために、一つの例として下関市のネットワーク活動を紹介します。すべて自主運営の会です。

発達障害カンファレンス=専門職同士の生きたネットワーク

平成12年に当院が「親と子の心の相談室」を開設した時に始めた事例検討会や勉強会が中心の会です。子どもの指導者が居なかったので情報交換しながら学び合おうというスタンスで、関係機関の方々に呼び掛けてスタートしました。事務局担当は当院OT(作業療法士)、PT(理学療法士)です。小児科医、精神科医、OT・PT、ST(言語聴覚士)、臨床心理士、保健師、児童相談所児童心理司、教師などが常連のメンバーで毎月1回20人?30人が参加します。数年前から、山口県発達障害者支援センターのスタッフに協力を得て、児童デイサービスのスタッフやこども発達センターの職員も参加し新たなスタイルの会になっています。会の内容は、事例検討、活動紹介、構造化やサポートブックのつくりかたなどの研修、講演会などを行っています。

ふくふくごっくん=摂食嚥下の勉強会

平成20年に摂食嚥下にご苦労しておられる保護者の呼びかけで始まりました。2ヶ月に1回摂食嚥下に関する勉強会を開催しています。参加費のみで運営し、事務局はこども発達センターPTです。保護者、教師、保育士、栄養士、介護福祉士、ヘルパー、PT、OT、STなどですが、摂食・嚥下に関心のある方であれば誰でも参加できます。食べることは、重い障害がある人に関わるすべてに関心が高いテーマですので、多職種が集まりやすく長続きすると思っています。

下関市小児発達研究会?どうせ学ぶならみんな一緒に!!

昭和63年に、小児科医会、保健所、児童相談所、保育園,幼稚園園長の合同研修会の形でスタートしました。開設当初は、ことばの教室が事務局を担当し、現在はこども発達センターが事務局を担当しています。年2回公開講座を開催しており、子どもの発達に関心のある方なら全て参加可能で、参加費のみで運営しています。どうせ学ぶならみんな一緒にというスタンスです。
現在の運営委員は、教師、保健師,児童相談所心理司、保育園副園長、小児科医,精神科医、心理学部や子ども学部の大学教員です。参加費は近場の講師の場合は500円、高名な講師の場合1000円です。100 ~200人くらい参加がありますので参加費だけで運営できています。

こどもなんでもネットワーク下関

平成10年に下関市小児科医会の呼びかけで始まった会です。事務局は、子育て支援センターを運営している保育園が担当し、フリースクールの主催者が代表を努めています。立ち上げ当時は、子育て支援ネットワークという名称にするという案もありましたが、子どもが育つ環境に関することを幅広くなんでも学び合おうというスタンスでこども「こどもなんでもネットワーク下関」という風変りな名前になりました。毎月1回、子どもに関する様々な分野で活動している方にお願いして活動紹介をしていただいており、今年で13年目になりますが、毎回、新たな発見があります。下関にも、素晴らしい活動をしている方々が沢山おられることに驚かされます。その方々と次々にネットワークしていきますのでネットワークは次第に広がっていきます。
平成23年5月5日には、「こどもなんでもネットワーク下関」を母体として、子どものための子どもの電話「チャイルドラインしものせき」が開設し、活動を開始しています。

かねはら小児科 金原洋治